。。夏ばて で な〜んにも。。。。。。。

。。やる気 ゼロ 。。。。。。。。。。。

。。つ〜うのは 言い訳で 。。。。。。

。。ただ だれ気味。。。。。。。。。。。

。。もう でれ でれ 。。。。。。。。。。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

。。でれ でれ した時には。。。。。。。。

。。「お昼ね」でしょう やっぱり。。。。。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

。。中学校で プールの次の授業の時 。。。

。。クラスの 半分以上が 。。。。。。。。

。。グッスリ と 「昼ね」 してた 。。。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

。。先生は きっと 催眠術師だろう。。。。。

。。というくらい 寝るのに ぴったりの。。。

。。単調な声で 授業を 進めていく。。。。。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

。。その うち 一人 そして 。。。。。。。

。。二人 と 「別世界」へと旅立つ。。。。。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

。。窓の外を見れば 。。。。。。。。。。。。

。。青いそらと 綿菓子 みたいな。。。。。。

。。まっしろな 雲。。。。。。。。。。。。。

。。ミンミン蝉 の 鳴き声。。。。。。。。。

。。ときどき 来る。。。。。。。。。。。。。

。。蚊の攻撃。。。。。。。。。。。。。。。。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

。。机の上には。。落書き。。。。。。。。。。

。。自家製の 日時計 。。。 といっても。。

。。エンピツ を 机の上に立てて。。。。。。

。。机に 目盛り を書くというだけのもの。。。

。。昼過ぎは この のんきな時計は。。。。。。

。。まったく 停止する。。。。。。。。。。。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

。。もう ぐうぐう 寝るやつもいて。。。。。。

。。教科書が よだれ で。。。。。。。。。。。

。。ビショ ビショに なってる ヤツもいた。。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

。。あの 中学のプールの授業の後。。。。。。。。

。。クラスの大半が 昼ねを していて。。。。。

。。先生も それを 怒りもせず。。。。。。。

。。「もっと ねろ もっと ねろ」。。。。

。。というような 単調な声で。。。。。。。

。。授業を続けた。。日。。。。。。。。。。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

。。ぼくにとっては 。。なんだか。。。。。。

。。「平和」のイメージそのもの。。。。。。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

。。。。。。。。。。。。。 。。。。。。。。

。。夏休みに なると。。。。。。。。。。。

。。近所の 友人と。。。。。。。。。。。。。

。。近くの 山 へ虫取り や。。。。。。。。

。。川 や 池 に 魚取り。 。。。。。。。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

。。そして 昼前に 帰ってきて 。。。。。

。。「昼ね」。。。。。。。。。。。。。。。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

。。外では 蝉が。。。。。。。。。。。。。

。。もう 「どうだ〜」 とばかりに。。。。

。。鳴き叫ぶ。。。。。。。。。。。。。。。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

。。ござ の 上に横になって。。。。。。。。

。。足元の 扇風機の。。。。。。。。。

。。「ぶーん」 っていう 単調な音を 。。。

。。かすんでいく 耳 で聞く。。。。。。。。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

。。その時 「世間」では。。。。。。。。。。

。。いろいろな 事件や 。。。。。。。。。。

。。政治。。経済。。。その他もろもろの。。。。

。。問題が あったんだろうけど。。。。。。。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

。。そういったものとは 全く 遮断された。。。

。。「世界」で 僕たちは 。。。。。。。。。。

。。「ぼわ〜ん」 と 生息していた。。。。。。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

。。無邪気 で。。。。。。。。。。。。。。 

。。無責任 で 。。。。。。。。。。。。。

。。気まま で。。。。。。。。。。。。。。

。。自由 で。。。。。。。。。。。。。。。

。。ただ そこに 「いる」だけの。。。。。

。。人たちに 住むことの 許された。。。。

。。「楽園」。。。。。。。。。。。。。。。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

。。大人になっていくと みんな。。。。。。

。。そんな 「楽園」から 。。。。。。。。

。。次第に 立ち去ってしまうけど 。。。。

。。ときどき ぼくは 。。。。。。。。。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

。。ふらっと。。。。。。。。。。。。。。 

。。時間が止まったままの。。。。。。。。

。。あの「楽園」に。。。。。。。。。。。

。。立ち寄ってみる。。。。。。。。。

。。。。。。。。。。。。。。。。。



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。。ふと 時刻が気になったけれど。。。。。

。。胸のうちの何かが。。。。。。。。。。

。。今日は仕事にいくのはよそう。。。。。

。。と決心させた。。。。。。。。。。。。。

。。この日を他人のために過ごす気が。。。。

。。しなかった。。。。。。。。。。。。。。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

。。勤め先には 病気で行けないと。。。。。

。。電話で伝えればいい。。。。。。。。。。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

。。時間なんてどうでもよかった。。。。。

。。そのとたん あの強烈な感覚。。。。。。

。。「自分は生きているんだ」という感覚。。。

。。が よみがえった。。。。。。。。。。。。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

。。かろやかで 時間にしばられない。。。。。

。。説明のつけられない。。。。。。。。。。。

。。永遠とでもいえそうな。。。。。。。。。

。。幸せな気分になった。。。。。。。。。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。

(ハインツ・ケルナー)

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