。。小学生時代によく歩いた並木道。。。

。。を ひさびさに 散歩する。。。。。。。

。。好きな CDを聞きながら。。。。。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

。。その CD の「食感」と。。。。。。。

。。思い出の並木道を歩く「歩感」が。。。

。。ほどよくブレンドされて。。。。。。。

。。いい感じ になる。。。。。。。。。。。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

。。思い出の しゃぼん玉 が コロコロ。。。

。。ころがっていて ぶつかるたびに。。。。

。。胸の中で パチーン って はじける。。。。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

。。木々では クマゼミが と アブラゼミ。。

。。の 大合唱 。。。。。。。。。。。。。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

。。足元には かれらの しがい が。。。。。

。。ころ ころ ころがってる。。。。。。。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

。。せみの しがい と ぬけがらは 。。。。。

。。おなじ 成分 で できてるらしく。。。。。

。。ぱり ぱり、、 さく さく してる。。。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

。。遠くに 山々を 眺めながら。。。。。。。

。。並木道の 散歩を 続ける。。。。。。。。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

。。T.N ハンが いうように。。。。。。。

。。僕も 一歩 一歩。。。。。。。。。。。。

。。足の裏で 大地に キスを しながら。。。

。。散歩する。。。。。。。。。。。。。。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

。。特に 目的地も ないので。。。。。。。

。。その場 その場が 目的地。。。。。。。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

。。林の近くは もう 木々の呼吸の。。。。。。

。。香りが むん むん していて。。。。。。。

。。僕の中の 原始体験 を 蘇えさせる。。。。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

。。場所 や 会う人 によって。。。。。。。。

。。時間の流れ方が。。。。。。。。。。。。。

。。全く 違う。。。。。。。。。。。。。。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

。。お気に入りの場所や。。。。。。。。。

。。気の合う連中。。。。。。。。。。。。

。。好きな人。。。。。。。。。。。。。

。。といっしょに いると。。。。。。。。

。。時間の 流れが 揺れ出して 。。。。。

。。完全に 止まったり もする 。。。。。。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

。。「揺れた時間」や。。。。。。。。。。

。。「止まった時間」を。。。。。。。。。。

。。余り経験したことのない 人たちは。。。。

。。皆 同じで 単調な 顔つきや。。。。。。。

。。ちょっと くすんだ 目になって。。。。。

。。時間の奴隷に なっていく。。。。。。。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

。。小さい頃から。。。。。。。。。。。。。

。。空き地 。。。。。。。。。。。。。。

。。水たまり 。。。。。。。。。。。。。

。。路地裏。。。。。。。。。。。。。。。

。。放課後の音楽室。。。。。。。。。。

。。押し入れの中。。。。。。。。。。。。。

。。屋根裏。。。。。。。。。。。。。。。

。。なんかが 好きだった。。。。。。。。。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

。。その 場所 は 。。。。。。。。。。。。

。。それぞれ 。。。。。。。。。。。。。

。。「小宇宙」として 存在して 。。。。。

。。その場所 に むかえられた 。。。。。。。

。。僕の中の たくさんの僕 が。。。。。。。。

。。細胞から 解けだして。。。。。。。。。。

。。宇宙そのものに なった。。。。。。。。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

。。よく 聞くのは 。。。。。。。。。。。。。。 

。。「星 や海 と 比べて。。。。。。。。。。

。。自分の 存在とか 悩みが 。。。。。。。。。

。。ちっぽけな 存在で 。。。。。。。。。。。。

。。悩むことが ばからしくなりました」。。。

。。という話し。。。。。。。。。。。。。。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

。。僕は 宇宙 や 海と 僕自身を 。。。。。。

。。「比べた」ことは。。。。。。。。。。。

。。一度もない。。。。。。。。。。。。。。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

。。双眼鏡 や 天体望遠鏡で。。。。。。。。 

。。アンドロメダ星雲。。。。。。。。。。

。。オリオン星雲。。。。。。。。。。。。

。。プレアデス星団。。。。。。。。。。。

。。なんかを を見た時。。。。。。。。。。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

。。僕が 宇宙に スッポリ 入ったり。。

。。僕の中の 宇宙が 震え出して。。。

。。もう 気絶して。。。。。。。。。。

。。しまいそうだった。。。。。。。。。



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。。その日の夕方、ケイティーは。。。。。

。。名前のない人と並んで 座って。。。。。

。。夕日を見ていた。。。。。。。。。。。。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

。。空のずっと上の方を、 。。。。。。。。。

。。ガンの群れが飛んでいくのが見えた。。。。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

。。ガンはとても綺麗なVの字のかたちに。。。

。。並んで 飛んでいた。。。。。。。。。。。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

。。毎年 秋になると、彼らはそうして。。。。

。。南の土地に 渡っていくのだ。。。。。。。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

。。名前のない人は そんな鳥たちから。。。。

。。目を離せないようだった。。。。。。。。。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

。。彼はまるで 催眠術に。。。。。。。。。。

。。かけられたみたいに、。。。。。。。。。

。。じっと鳥たちを。。。。。。。。。。。

。。見上げていた。。。。。。。。。。。

(C.V オールズバーグ)

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