私たちが静かに
長いこと
耳を澄ましていると
この漂泊へのあこがれ
そのものもその核心と
意味をあらわす


それは悲しみから
逃げ出したいという
ような願望ではない


故郷への
母の記憶への
生の新たな姿への
あこがれだ


それは家に
通じている


どの道も故郷に
通じている


一歩一歩が
誕生であり


一歩一歩が
死だ


あらゆる墓は
母だ




- Hermann Hesse
                  

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誰もいない

冬の公園に出て

空を見上げる

。。。。

冷たい

空気を

胸一杯に

吸い込む

。。。。。

自然と

僕が

交わる

瞬間

。。。。。

体と

空の粒子が

ひそひそと

お話しを

はじめる

。。。。。

彼らは

いろんなことを

僕に

教えてくれる

。。。。。

これまで

起きたこと

そして

これから

起こっていく

こと

。。。。。

体の細胞

1つ1つに

メッセージが

伝わっていく

。。。。

空気の粒子を

ふーーっと

空にむかって

吐き出す

。。。。

大気に

僕の粒子が

けらけら

笑いながら

飛び出して

いく




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