古代に
遊部と言われる
人たちがいた
幽顕の境を
隔てて凶れいの
魂を慎むる氏なり
とされている

遊部は天皇の
葬礼にあたって
歌舞音楽による
鎮魂呪術を
その職掌としていた

遊部の遊びの感覚は
現代人のそれと大きく
異なっている

古代語の遊びは
歌舞音楽を意味し
しかもそれは
人間に対してよりも
むしろ神々や霊に
対して
なされるもので
あった





     - 松岡心平




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知らない間に
時間が流れて
歳をとっていく


でも僕は
昔と変わらない
ままの僕


知らない間に
時が流れて
街が変わっていく


でも空は
以前と同じ
青い空


そこに漂う
雲は
白い雲



何かが変わって
何かが
昔とずっと
同じまま


昔と今
今と未来


いったり
きたり


僕たちは
どこにでもいて
どこにも
いない


どこにも
いなくて
そして
どこにでも
いる






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