都市の時間は
多重的に進行する
いくつもの時間が
同時進行するのだ
いいかえれば
異なることを
同じ時間帯で
するようになる
同じ時間内に
異なる価値を
ぎゅっと
詰め込むのである
- 谷口正和
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ナラジョーンズの
ゆったりとした音楽を
ipodにつめこんで
七里ガ浜をゆっくり
走る
都内から車で来た
カップルが
コンビニの駐車場
から手をつないで
気持ちよさそうに
横断歩道を
渡る
やわらかい夕日が
人の頬をキャンパスに
オレンジ色とピンク色
をそっと混ぜあわせる
時間がこんなにも
おおらかに流れ
空間がこれほど
雄大に広がっている
ということに
忘れてしまって
いることに
気づくように
はっした表情で
西日に目をやる
人という存在は
本来とてもとても
優しいものだと
いうことに
自然は無言で
気づかせて
くれる
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