アムステルダムからエルサレム行きの飛行機に乗る前に、僕とOlazhir (クラスメイト)は約2時間に及ぶ質問責めにあった。行く前からいろいろ聞いていたものの、機関銃を持った大男を背にして、訪問の理由やスケジュールを何度も何度も確認させられた。(時期的にも特に警備が厳重なようだった) エルサレムの市内についたのは夕方の4時過ぎで、それからタクシーを 飛ばして死海に行った。死海に着いた時は既に日が暮れて、もう明るい星が 顔を出していた。 肌寒くなった夜の死海で、浮遊体験をしていたのは僕たち2人だけだった。 オリオン坐を見ながら、ふんわりと水に浮かぶのは、まるで宇宙遊泳をしている気にさせられた。 翌日はエルサレムの街を一日観光した。3大宗教の聖地だけあって、教会の 隣にモスクが建っていたり、とても雑然とした印象を受けた。 とてもせまい場所が、宗教やその又宗派ごとで細かく区切られていて、 一つの教会の中でも様々な宗派が陣取り合戦を繰り広げていた。 感覚的に言えばエルサレムに今残されているのは、何だか「精神の抜け殻」 のようで、分刻みに決められたProcession等を見ていると、こっけいな 感じさえ感じとられた。 僕はどんな場所に行っても、その場所の空や雲の表情が気になるので、 歴史的場所を説明してくれるガイドの後ろに広がった、目まぐるしく変化する空の表情に目をやっていた。 My religion is kindness. 人に.. 「あなたの宗教は何ですか?」 と聞かれた時に.... 私は.. 困ってしまうのですが、 「それは、他人に対しても.. 自分自身に対しても.. ...いつも... 優しくいられる事です。」 と答えています。 The Dalai Lama |