。。「Rolex」 という 言葉の響きは 。。
。。余り 好きではなかった。。。。。
。。。。。。。。。。。。。。。。。
。。成り金 みたいで 。。。。。。。。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
。。趣味が 悪くって。。。。。。。。。。
。。なりたての プロ野球の選手。。。。。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
。。水系の 人たち。。。。。。。。。。
。。ニューヨーク の 道端で売られてる。
。。にせもの 。。。。。。。。。。。。
。。そんな 印象 ばかりで。。。。。。
。。何となく バブリー っぽい。。。。。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
。。骨董通り の エバンス だって。。。。。
。。そうだしね 。。。。。。。。。。。。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
。。でも。。。。。。。。。。。。。。。
。。ある アンティーック・ショップで。。
。。出会った その Rolex は 違った。。。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
。。初めて見た時から 。 。。。。。。。。。。
。。吸い込まれて いった。。。。。。。。。。。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
。。フェイスの色も 鈍い光を放った 鉛みたいで
。。うまく 歳を重ねた 老人のようだった。。。。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
。。Rolex の ロゴも 控えめだから 。。。。。。。。
。。よーく 見つめないと Rolex って 分からない。。。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
。。思わず 買ってしまった 。。。。。。。。。。。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
。。先日 久し振りに 身に付けようと。。。。。。。。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
。。リーズ を巻いてたら(手巻きです)。。。。。。
。。故障してるのに 気が付いた。。。。。。。。。。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
。。会社の近くの時計やさん にもっていった。。。
。。ちょっと がら の悪そうな店員で。。。。。。
。。不器用そうな ごつい手で まるで。。。。。。
。。犯すような あらっぽさで 。。。。。。。。
。。僕の時計を さわりながら 言った 。。。。。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
。。「お客さん、これは ひどいねぇ。。。。
。。結構 かかるよ。」。。。。。。。。。。
。。僕は 礼をいって その店から 。。。。。。
。。逃げるように 立ち去った。。。。。。。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
。。次に 行ったのは 馬車路の 丸井店の8F。。。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
。。ねずみ のすみか のような 穴の奥に。。。。
。。「トム&ジェリー」の ジェリーの。。。。。
。。いえ の 入り口の 穴 みたいな所に。。。。
。。その 時計修理やさんは 生息していた。。。。
。。畳2畳もない 穴のような 場所。。。。。。
。。。。。。。。。。。。。。。 。。。。。。
。。「あのー 時計 修理して欲しいんですけど、」
。。僕がいったら。。。穴の中から。。。。。。。
。。正に ピノッキオ に出てくる おじいさん。。。
。。みたいな おじいさんが ひょっこり 顔を出した
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
。。おじいさんは 時計に向かって。。。。。。。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
。。「どれくらい 動いてたんだい。。?」。。。
。。って 聞いたので。。。。。。。。。。。。
。。僕は 時計に なったつもりで。。。。。。。
。。「買われて 3年。。」って 答えた。。 。。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
。。その おじいさん は 時計を触るのが。。。
。。たまらなく 好き っていう。。。。。。
。。優しさと。。愛情。。で。。。。。。。
。。僕より 少し年上のその時計を。。。。。
。。あっと言う間に 分解しだした。。。。。
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。。わたしたちが 感動を 覚えるのは。
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。。何も 立派な 思想や。。。。。。
。。。。。。。。。。。。。。。。。
。。壮大な ドラマ じゃない。。。。
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。。。。。。。。。。。。。。。。
。。むしろ 権力を 持たない 。。
。。普通の人間が。。。。。。。。
。。。。。。。。。。。。。。。。
。。日常のトラブルを。。。。。。
。。苦しみながら 解決していこう。
。。と する 姿勢、。。。。。。。
。。。。。。。。。。。。。。。。
。。そんな ものに。。。。。。。
。。。。。。。。。。。。。。
。。感動。。。。。。。。。。
。。。。。。。。。。。。。。
。。するんです。。。。。。。
。。。。。。。。。。。。。。
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(ジョージ・ミラー)
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