。。心の中で、そっと手をあわせた。。。。。。。。
。。「今年はお参りできなくてごめんなさい」。。。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
。。不思議なことに、助けてほしいと。。。。。。
。。祈る気にはなれなかった。。。。。。。。。。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
。。なんか、そうする気には。。。。。。。。。。
。。なれなかった。。。。。。。。。。。。。。。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
。。だって、こんな状態だけど、とにかく。。。。
。。僕はまだ生きていたから。。。。。。。。。。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
。。助けてほしいというより、よくも。。。。。。
。。ここまで生かしてもらったなぁ。。。。。。。
。。っていう気持ちのほうが。。。。。。。。。。
。。強かった。。。。。。。。。。。。。。。。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
。。生きてこうして息もしてるし、。。。。。。
。。水のしずく舐めて、。。。。。。。。。。。
。。旨いって感じることができる。。。。。。。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
。。先のことはわからない。。。。。。。。。。
。。でも、いまこうして生きている。。。。。
。。ってことが、何ていうか、すごく、。。。
。。嬉しかった。。。生きてるって。。。。。
。。ほんとに素晴らしいことなんだよ。。。。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
。。なんだか当たり前すぎて、。。。。。。。。
。。バカみたいけど。。。だけど、。。。。。。。
。。僕がいまこうして生きているのは、。。。。。
。。俺の力だけじゃない。。俺を産んで。。。。。
。。育ててくれた。。お袋や親父はもちろん。。。
。。だけど、いろんなさ、いろんな人や。。。。。
。。ものや何かがなかったら、俺は。。。。。。。
。。ここにこうして。。いられなかった。。。。
。。はずなんだ。。。。。。。。。。。。。。。。
。。なんでそんなことに。。。。。。。。。。。。
。。気がつかなかったのかなって。。。。。。。。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
。。そう思ったら、心に湧いてきたのは。。。。。
。。助けてくれ とか。。何とかじゃなくって。。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
。。ただひたすら「ありがとう」。。。。。。。
。。っていう気持ちだけだったんだ。。。。。。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
。。それが俺の正直な気持ちだった。。。。。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
。。カッコつけてるわけじゃないよ。。。。。
。。ほんとうに。。。だって、。。。。。。。。
。。そのお盆のときだって、他にも。。。。。。
。。いろんなこと考えたもの。。。。。。。。。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
。。あぁ、お盆だなって。。。。。。。。。。。
。。思ったらさ。。。。。。。。。。。。。。。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
武智三繁
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。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
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。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
。。このサイトを更新しようとして。。。。。
。。適当に 今まで読んだ 本を。。。。。
。。拾い上げたら たまたま。。。。。。。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。
。。武智三繁さんの。。。。。。。。。。
。。「あきらめたから、生きられた」。。。
。。という本だった。。。。。。。。。。。。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
。。武智さんは 一人で漁をしている時。。。
。。エンジンが故障してしまい。。。。。。。
。。４０日もの間 太平洋を。。。。。。。
。。漂流する。。。。。。。。。。。。。。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
。。最終的に漁船に見つけられて。。。。
。。生還するんだけど、。。。。。。。。
。。この人は。。。別に。。。。。。。
。。死んでもいいな。。って。。。。。
。。諦めたから。。。生きのびた。。。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。
。。普通は 絶対 死なないって。。。
。。がんばるんだけど。。。。。。。。
。。何かをあきらめる。。。。。。。。
。。手放すことで。。。。。。。。。。。
。。見えてくるものも。。。。。。。。。
。。あるのかも知れない。。。。。。。。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
。。話をもどして、。。。。。。。。。
。。武智さんの。。。。。。。。。。。。
。。「あきらめたから、生きられた」。。
。。をパラパラ、めくって。。。。。。。
。。偶然開いたページが。。。。。。。。
。。「お盆」という章。。。。。。。。。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
。。漂流しながら。。。。。。。。。。。
。。「今日は８月１５日、。。。。。。。
。。お盆だなぁ」と気づく。。。。。。。
。。自分は特に。。。。。。。。。。。。
。。信心深くない。。といった。。。。。。
。。話から さっきの引用に。。。。。。。
。。つながる。。。。。。。。。。。。。。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
。。本をとったのも、。。。。。。。。。
。。このページを開いたのも。。。。。。
。。まったくの偶然だけど、。。。。。。
。。おかげで、既に亡くなっている。。。
。。祖母や祖父の面影を。。。。。。。
。。思い出すことができた。。。。。。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。
。。かなり以前に。。。。。。。。。。
。。お盆の間。。。。。。。。。。。。
。。実家に帰っていて。。。。。。。。
。。その時。。。。。。。。。。。。。
。。明晰夢ともいえる。。。。。。。。
。。はっきりとした。。。。。。。。。
。。夢で 亡くなった 祖母が外を。。
。。乳母車を押しながら。。。。。。。。
。。てくてくと歩いているのを。。。。。
。。見た。。。。。。。。。。。。。。。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
。。お墓って なくなった人。。。。。。。。
。。のため というよりも。。。。。。。。。
。。生きている人のために。。。。。。。。。
。。あるんだね。。。。。。。。。。。。。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
。。何かに対して。。。。。。。。。。。。
。。そっと 手を合わせる こと。。。。。。
。。って とても 。。。。。。。。。。。。
。。美しくって、神聖なこと。。。。。。。
。。だと思う。。。。。。。。。。。。。。。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
。。昔は それぞれの家に 。。。。。。。
。。仏壇 や 神棚 があり。。。。。。。
。。道には お地蔵様 なんかがあって。。
。。人々は 普通に。。。。。。。。。。。。
。。手を合わせていた。。。。。。。。。。。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
。。それは 生活の 。。。。。。。。。。
。。一部になっていたのだろう。。。。。
。。効率化された社会で。。。。。。。。
。。なくしてしまったものは。。。。。。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
。。「手を合わせる」という。。。。。。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
。。精神性ではないだろうか。。。。。。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。
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