子供のころ
季節はらせん階段を
上るように
ゆっくりと進んだ
10歳か
そこらの時
それまで育った家から
別の家へと
引っ越したが
森や野原
湿地に囲まれた
新しい家では
もっと大きな
世界が
僕を
待ち構えていた



                       - デヴィッド・アップダイク



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。。。。。。。。。。。。。。。。

。。青山のイデー・ショップに

。。行ってCDを買ったあと

。。外に出ると、グリーン売り場の

。。あたりで、蚊取り線香の

。。香りがしたので

。。不意をつかれたようで

。。どきっとした

。。肌にねっとりと

。。まとわりつくような

。。空気に囲まれて

。。季節の進み具合が

。。一ヶ月ジャンプしたみたいに

。。梅雨を通り越して

。。8月になったみたいだ

。。。。。。。。。。。

。。空に目をやると

。。何層にも雲がうかび

。。それぞれが違った

。。スピードで

。。ゆっくりと流れてた

。。。。。。。。。

。。僕という存在も

。。何層にも分かれていて

。。それは年輪みたいに

。。輪のように

。。何かを形作っている

。。。。。。。。。

。。湖や池に石ころを

。。放り投げた時に

。。出来る放物線は

。。永遠に消えることなく

。。宇宙の果てまで

。。広がっていく

。。。。。。。。。。

。。僕の年輪は夏がくるたび

。。一つづつ増えていき

。。最後の年輪になって

。。もう増えなくなった時

。。それは宇宙へつながる

。。。。。。。。。。

。。。。。。。。。


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