光と
空気が
春の磁気で
色づけされて


街には
ピリピリと
心地よい
電流が
流れだす


体と
心で
花色した
春風を
感じると

頭は
考えることを
しばし止める


すると
ある確信にも
似たような
エネルギーが
僕の体を
満していく


ただ
ここに居る
だけで
いい


どこかに
行かなくても

何かを
探さなくても
いい



エネルギーは
僕の体を
埋め尽くす


まあるい
ふわふわとした
光の粒子に
導かれ

僕は
しっぽを
くるくると
回しながら


目的地など
持たないで

ただ
のんぴりと
散歩を
続ける


一歩
一歩が
その時々の

僕の
居場所だ





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