久高島の聖地は
自然の中に隠れていたり
自然そのものなので
歩いていても
知らなければ
何てことはなく
通り過ぎてしまうだろう


しかし
島全体が
手をつけてはいけない
聖地だらけな故に
クバの原生林
井戸
立派な石垣のある
集落など

久高島は
昔ながらの
沖縄そのものを
見ることができる




  - ANAツアーガイド


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いわゆる
ビーチらしい
ビーチも
久高島には
ない

小さな
島で
ちょっと歩けば
海という環境では
逆に
陸にいることの
ありがたみ
を感じる
ように
なるのだろう


波止場の隣に
小さな
砂浜があった

僕以外は
♂の若者2人と
4人家族だけ


透き通った
海に
ゆっくりと
浮かんでいると


自分が昔から
ずっと
そこに住んでいる
ような気分に
なってきた


フェリーの汽笛
カモメの鳴き声
沖から打ち寄せてくる
静かな波の音


ただ波間に
浮かんでいる
自分という
存在



人口300人
の島


これまで
島から一生
一歩も
出ることもなく
生まれて
消えていった
人達は
どれくらい
いるのだろう



海からあがって
防波堤の近くにある
たった一軒の
食堂で

海ぶどうどん
をほおばり

そして
オリオンビールを
飲みながら


ぼんやりと
そんなことを
考えて
みた





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