われわれは
美を信用しないことが
あってはならない
美を信用しないとすれば
いったい
何を信用すれば
いいというのか?
美において耽溺し
美において
見つけなければならない
美しいものを
眺めることによって
われわれは
人生を忘れる
美しいものを眺める
ことは人を惑わす
ロートスの木を
味わうことであり
別世界に
移されることだとも
いえよう
- ニコラ・セギュール
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僕たちは
時代の空気を吸って
生きている
時代もまた
僕たちの息遣いを
受け止めながら
すすんでいく
僕の生まれてきた
時代
僕の両親の
生きてきた時代
祖母や祖父の
生きてきた時代
それぞれ
驚くほど異なった
性格を持っている
明治
大正
昭和
平成
時の流れに名前を
与えることは
とても
意味深いことだ
時代に性格が
備わり
人格を持ったように
歩きだす
人が時代を
作り
時代が人を
作り出す
僕たちは
いったい
どのような時代を
作りだそうと
しているの
だろうか?
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