若い時には

いつかは

マーロンブランドや

キャサリンヘップバーン

といった

名前を持った隣人のいる

プールつきの家を

カリフォルニアに

持ちたいと

夢見たりもする

それが実現し

すっかり失望するんだ

それは

人生を深いところで

変えるものでは

ないからね

身体の調子がいいこと

愛すること

愛されること

の手助けにも

ならないんだ




-- ウディー・アレン



＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊



僕たちは
全て
死ぬ運命に
ある

そんなことを
考えると
暗く憂鬱に
なるので

余り多くの人は
そのことを
深く考えたり
もしないし

日々の忙しさ
の中で
死ぬことを
考えることさえ
忘れてしまって
いる

忙しさを口実に
わざと
忘れようとして
いる

ただし
僕たちは
全て必ず
死んでしまう

ある意味
生きることは
死ぬための
死んでいくための
練習をしている
ともいえる

そのことを
僕自身は
ちっとも
暗いこと
悲しいこと
だとは思えない

逆に死んで
しまうという
事実を
ごまかしながら
生きているほうが
ずっとずっと
悲しいことだ

深く死
そして生に
ついて
真剣に向き合って
初めて
見えてくる
風景がある
ように思えて
仕方が
ないのだ