奈良公園と言えば飛び火野、
浅茅が原を思い浮かべる、
子供の頃は三角野球のグランドであり、
大人になってからは
若草山の山焼きを眺める場所であったり、
藤の花が香り漂う場所であったのです。
ここからの風景は、
春日山原始林、御蓋山、若草山
をバックに楠の大樹と杉木立、
鹿の群れと芝生の広がり、
南京櫨の紅葉もポイントとして
利いているので
絵を描くグループなども多い、
- 藤木亘
**********
久しぶりに奈良への
出張
前日の仕事が名古屋で
少し早めに奈良入る
ことができた
京都から近鉄線で奈良駅
まで約30分
4両編成の電車で
かたこと のんびりと
ゆられながらの旅
新幹線をはじめ
最近は人だけではなく
乗り物も急いでばかり
なので
ローカル線のゆっくりと
したリズムに
なんだか ほっとする
奈良駅について
ホテルにチェックイン
した後 そのまま
徒歩で春日大社に
お参りにいく
お寺もいいけど
神社のほうが
人間よりも
自然に近くて
原始的なエネルギーを
生で感じることが
出来る
本殿に行く途中に
飛び火野という野原が
右にひらけている
飛び火野という
表示を見た瞬間に
僕は小学生になった
小学生の時に
僕たちは
学校での勉強など
そっちのけで
宇宙人、幽霊、妖怪
古代文明といった
不思議なものに
引かれており
飛び火野も
正にその興味の対象の
一つだったのだ
飛び火野という名前自体
不思議で、
僕たちはきっと
昔は宇宙船もしくは
火の玉がよく飛んだ
場所だろう
と話し合っていた
大人になった今
飛び火野の上にたつ
広大とは言えないが
無邪気で
自然と人間が仲良く
共存していた時代の
気配を感じ取ることが
出来
そして、小学生の時から
何ら変化していない
成長していない?
自分自身に、また
出会うことが
出来たのだ
************************************
|