奄美、シマ唄
唄いつがれた
600年の記憶
親から子へ
唄者から唄者へ
世代から世代へ
そして、
2008年3月
18才の後継者は
島を出る
またひとり、
唄者が
島を出る
3月29日
旅立ち
奄美、18才の
唄者
島で生まれて
島で育った
島を離れて、
都会へ
またひとり
唄者が
島を去る
島を離れて
分かる島の
よさがある
ここに仕事も
大学もない
唄い継いで
ほしい
旅立ち前夜
娘と過ごす
最後の夜
最後に聞く
娘のシマ唄
無くしたく
ないもの
別りてや
行ぢむよ
忘りてぃや
捨んな
またひとり
唄者が
島を去る
- ずっとずっとシマ唄編
**********
奄美を訪れた際
地元の若い唄者
奄美のシマ唄を
聞かせてもらった
予想していた
沖縄のそれとは
全く別物
あの南国独特の
裏の拍子をとりながら
思わず踊りだすような
陽気な音楽ではなく
魂の奥底に届く
ように
深く深く入り込ん
くる
現地でふとした
きっかけで
みつけた
マクセルのコマーシャル
シマの18才になる
女の子が
神戸の大学に行くため
奄美の家族を離れ
一人度立つ物語
奄美の風景
家族の絆
彼女の三味線と唄
これらがうまく
混ざり合い
まるで
ニューシネマパラダイス
の最後のシーンを
見ているような
気持ちにさせてくれる
[ずっとずっと奄美シマ唄編]
************************************
|