私がものごごろを
つけるようになってから、
いちばん印象に残っているのは
家の軒下に立って
空を眺めていた父の姿です
父は毎朝、雨が降ろうと
お天気だろうと
長い時間、ただ静かに
身動き一つしないで
空を眺めていたのです。
その姿は荘厳ともいえる
雰囲気に満ち、
祈りを連想させる
ものでした。
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今までに経験したことのない
激しい揺れ
その揺れは間隔をおいて
何度か訪れた
その後、停電
目の前の海を見ると
潮位が大きく変化している
そんな湘南の海を見たのは
初めての経験だ
日が暮れるにつれ
周囲は暗くなり
日が沈んでから
街全体は暗闇に
包まれる
蝋燭に火をともす
どこで何が起きたのか
全く分からない
ただ蝋燭の炎を
見つめていた
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