少年は
さなぎが
美しい蝶に
姿を変える
ように


静かに
成長していく


そして
柔らかな羽を
まとった蝶は


現実の世界
へと
羽ばたか
なければ
ならない





- 「蝶の舌」解説文より



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虫の国の
住人達を


人間達は
怖がると
同時に
愛する


人とは
余りにも
違った
姿かたちに


引き寄せられたり
逆に
怖くなったり
するのだろう


僕自身の
場合


虫達の中に
見ている
ものは


儚さ
怖さ
醜さ
美しさ
などといった
もろもろの


自分の中に
ある
何かの


投影の
ような
気がする