普通の考え方では、
人々は理解と知識を区別していない。
深い理解は広い知識に基づくと思っている。
知識は蓄積するが、
理解の蓄積方法は知らないし、
そんなことは気にもしないのだ。

自己観察に慣れた人は
自分の人生の別の時期に全く同じ考え、
全く同じ思想を全く違った形で
理解していたことがあるのを
はっきりと知っている。





   - PDウスペンスキー




**********



ある場所を訪れた時に、
ふと懐かしい感覚が
蘇ることがある。

ずっと昔から
知っていたのに、
日常の中で
なかなか意識を
向けることが
できなかった。

それはのぞき穴のように
どこかの世界と
つながっている。

僕たちはこちら側の世界の
住人であると同時に、
むこう側の世界の住人でもある。

その不思議な穴は、
意識を向けることで
初めてその存在に
気づくことができる。

僕はその感覚を
とりもどすために、
いろいろな場所を
散歩してみることに
したのだ。








************************************







[Forward] [Essays Home] [Backward]